メキシコ観光さん主催の『国立人類学博物館とマヤ文字文字講座ツアー!』に参加してきた。
国立人類学博物館にはこれまで何度か訪れたことはあるけれど、ガイドもつけずに
自分たちだけでブラブラ見学しただけなので、あまり深い理解はできず。。
ただ、ふーんへぇーで終わってしまった。。
なので、機会があれば日本人ガイドさんの案内で見てみたいなぁ~と思ってたのだ。
しかも今回スペシャルツアーで参加費95 MXN!
ガイドの田中さんは、マヤ文字解読の研究をされていらっしゃる方。
いくつもの展示室に別れている国立人類学博物館の中で、
まず最初に見学したのは「マヤ(Maya)」の部屋。
入り口にある、石碑を身ながらマヤの歴史や書いてある事柄などを説明してくれた。
マヤ文字ってよく見ると、なんだかおもしろい絵文字なのだ。
一マスの中に刻まれたその絵で言葉や事柄を表現してるなんてすごい。
現在はたくさんの文字が解読できているそうだけど、いったいどうやって研究されたのだろう?
と、非常に興味のあるところ。
しかも、鉄のなかったこの時代(メキシコにはずっと鉄がなく、黒曜石がその役割をしていたそう)
こんな硬い石にこんな細かい彫刻をするなんて、すごい技術力! ただ関心してしまう。
これは、顔で表されたマヤのカレンダー。
顔にほくろがあるのは数字の9の意味なんだって!(向かって左の列の真ん中)
マヤ暦といえば、「2012年人類滅亡」なんていう説でも有名だけれど、
石碑などに刻まれている年号は、現在の西暦とは違ってマヤ暦(長期暦)という数字で書かれてる。
で、それを西暦に換算する計算式があって、それをみんなで携帯の計算機を使って実際にやってみた。
こんな計算方法どんな天才が発見したんだろ?? これで計算するとほぼ誤差なく換算できるらしい。
例えば、こんなの。
Maya Fecha (9,14,16,2,12) なんていう数字が西暦何年何月何日 とわかってしまう。
計算表と計算機がないと無理だけど、、
遺跡や博物館などの石像の解説などをよーく見ると間違ってるのもけっこうあるんだって(^^);
遺跡観光に行って、計算表と計算機を駆使して石像をまじまじと見るなんて、
ちょっとツウ(おたく?)っぽくていいかも!笑
そして、後半はアステカの部屋へ。
1521年にスペインに滅ぼされるまで栄華を誇っていたアステカ帝国。
一番興味深かった話は、どうしてアステカ人が現在のメキシコシティのある
湖の真ん中の小島に自分たちの王国を築いたのか、という話。
アステカ神話、『蛇をくわえた鷲が、湖中央にある岩に生えたサボテンにとまっている』
そこに首都を設立せよ! という予言から来ていているという話は聞いたことがあったけど、
それは神話であって、実際はその周りの国々との攻防の末にその地に王国が築かれたのだ。
あとは、生贄(いけにえ)の儀式。
でもこれには彼らなりの理由があって、「太陽は朝東から生まれ、夕方西に沈んで死んでしまう」
と昔の人々は考えたのだそうだ。 翌日再び太陽があがってこないことを恐れた人々は、
人間の新鮮な心臓を捧げれば太陽にエネルギーを与え再び朝を迎えられると信じたそう。。
おぉぉーーコワっ! 神に捧げられるのだから名誉なことだった、という話もあるけれど
例えば自分の家族や子供を生贄に差し出さなければならない、、なんてことになったら、
実際は「イヤだイヤだー!」ってことにはならなかったのかな。
たとえば、よく泣く赤子は、雨乞いの生贄に捧げられたのだそう。
よく泣く→たくさん涙が出る→涙=雨 だから。。。。
最期の方は終了時間が迫ってしまい、あまり詳しい説明を聞けずに残念だったけれど、
4時間、私的にはとても興味深くおもしろかった。
やっぱり日本語ガイド、いい!
世界4大文明にも匹敵するといわれている、マヤ・アステカ文明だけれど、
本格的な歴史発掘の歴史は1950年代からと浅いらしく、
まだ明らかになっていないことの方が多いのだそう。
数十年後には、何故マヤ文明は突如として消滅したか、、なんていう謎が
解けているのかもしれない。 うーん、知りたい!!
どいうか私が生きている間に解明してー!
おまけ
最期に、メキシコ観光さんから参加者のみなさんにお土産のしおりをいただいた。
なんと裏にはスタッフのみなさんが手書きでマヤ文字で名前を入れてくださった!!
そんなさりげない心配りに感激!
私の名前。
鼻ちょうちんプーってしてるみたいな文字と、
ルチャリブレのマスクのような文字。。 なんか笑える!
こんなおもしろいHPを発見!
『マヤ文字で遊ぼう』
http://www5f.biglobe.ne.jp/~SE3Q2/travel/mexico/maya.html